引越し当日。そうでなくても大変なのに、小さな子どもがいる主婦はバタバタ。朝まで使った道具や食器を梱包しみ込み始めるのを、これは夫に確認してもらう。ぐずる子どもをなだめながて、お世話になった近所にご挨拶。引越しのトラックが来て、荷物の積ら、引越し先へ。ようやく着いた新居でも、休むヒマなく、荷下ろしの確認やら大物家具の設置場所の指示やら…、とにかくやることがいっぱい。
お昼ご飯はコンビニで調達。子どもにはできるだけ手づくり料理を食べさせているのだけれど、今日は仕方がない。おにぎりにお弁当、ペットボトルのお茶で済ませてしまった。

午後からも、段ボール箱との格闘。毎日使うモノだけでもと思いながら荷解きをする。ようやくひと段落ついたら、もう夕方 だ。子どもは退屈しているし、夫もめったにやらない力仕事で、かなり疲れているようだ。
子どもが「お腹がすいた」と言い出した！こんな日は、おいしい料理が食べたい。でも、疲れてしまって食事をつくる気にならない。そこで夫に提案してみた。
「ねえ、散歩がてら新しい町を歩いてみない？気分転換になるわよ」
「そうだな。散歩ついでに、夕飯でも食べて帰るか？」
「わーい！」
子どもはもちろん、夫も賛成のようで、みんなでご近所散策に出かけた。遊具のそろった公園、図書館、おもしろそうなお店…引越し先への不安は大きかったけれど、新しい町を歩いていると明日からの 暮らしにわくわく。そうこうするうちに、よさそうな焼肉店を発見！
「おっ！　力仕事の後だから、焼き肉はどうだ」
「はいはい。ビールが飲みたいんでしょ！」
軽口をたたきながら入った焼肉店は雰囲気もよく、お肉もやわらかくておいしい。栄養たっぷりの焼き肉を思う存分食べて、引越しの疲れが吹っ飛びそう。　
「よし、あしたからこの町で、頑張るゾ！」

外食もいいけれど、引越しの後片づけが手間取ったり、出かけるのが面倒になったら、「出前」という手もある。まだ、ご近所のおそば屋さんやお寿司屋さんの電話番号は知らないけれど、最近は、外食チェーンの宅配サービスが充実しているので安心。子どもたちが大好きなハンバーグなどの洋食はもちろん、和風のお弁当やおつまみ系のお総菜まで豊富なメニューがそろっている。
電話で注文するだけで、すぐに温かい料理を届けてもらえるのもうれしい。おいしい料理にほっとひと息。食事の後片付けがいらないのが疲れた日にはありがたいはず…。